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#CAR 想いでの車〜セドリック01

  日産からフーガ(FUGA)が発売されて、同時にセドリックとグロリアの名前が消えた。正確には、タクシー仕様は継続するだろうから、自家用車から消えたということだ。
 私が、初めてクルマというものに接触したのが、セドリックからだ。初代、ヘッドライトが縦2灯式のセドリックだ。もちろん、まだまだ子供で、運転していたのは父である。
 というようないきさつがあるので、想いでのクルマ、クルマについての想いでを、そのつどアトランダムに書いていこうと思う。カテゴリにクルマがないので、とりあえず趣味にした。随想とか想いでというのもないが・・・。
 さて、鮮明に覚えていることのひとつが、初代セドリック独特のフロントの三角窓だ。フロントウインドがラウンドしているので、正しくは逆台形の三角窓である。当時の私が知る中では、セドリックしか国産車ではこんな三角窓はなかった(トヨタスタウトが同様だと知るのはずっと後のことである)。
 子供にとって、三角窓は、開放するとダイレクトに走行風が顔にあたり快適でスピード感も倍増することこの上ないのだが、こんなに操作しにくいモノもなかった。バリカンの片割れのようなノブと押し込むロックピンを同時に操作してなおかつ窓を外側に押し出さねばならない。小さな手に、大いに余る仕事だ。閉めるときも大仕事で、ロックピンの操作は不要だが、今度はウインドゴムの抵抗があるので、手前に引き寄せながらノブを起こしながらピタリと閉める。
 そのため、閉めるときに、ロック機構とウインドサッシュの間に指を挟むことがたびたびあった。もちろん、痛くて泣き叫んだ。
 三角窓の上下にあるヒンジを支点にして、ロックと反対側に手を添えて補助すれば、より閉める作業は楽になる・・・というのが、セドリックではかなり困難だった。というのも、逆台形のカタチだから、ロックと反対側はてこの原理を応用するには十分な長さが不足していたのだ。
 ソレ以前に、助手席住人の私としては、ロックが左手、右手でウインドを押し込むという連携動作が不可能に近かった。右利きだから、左手で複雑な動きをするのは、土台子供にはムリな話なのである。
 というわけで、セドリックと聞くと、まずこの想いでから蘇る。
 父は、昔気質の人で、今でも助手席のことを「助手台」と呼ぶ。クルマと言えば、まずトラックだった時代の名残である。
(再掲載。初出は、NOUVELLES DU CHEVALIER NOV 07,2004 の投稿です)

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