« #CAR 想いでの車〜セドリック02 | Main | #CAR 想いでの車〜セドリック04 »

#CAR 想いでの車〜セドリック03

 ここ数日、東京は朝に氷点下近い寒い日が続く。寒い朝で思い出すのが、セドリックとヤカンのコンビネーションだ。
 当時子供だった私は、そうそう早起きはできなかった(寝る子は育つ派?)ので、数回した見た記憶はないのだが、冷え込んだ早朝、父はよく湯を沸かしたヤカンを持ってガレージに向かっていた。向かった先は、セドリックの開けたボンネット。フロントのラジエターからエンジンヘッドあたりに湯をチョロチョロとかけるのである。
 そう、エンジンが冷え切っていて、なかなかかからないのである。なぜエンジンがかからないのか、なぜ湯をかけるとかかるようになるのか、子供の理解の範疇をこえた理屈だったが、とにかく温めないとイケナイ、温まらないと走れない、ということは理解できた。
 後年、RT40コロナに乗っているとき、冬は防寒のために古い毛布をボンネットの上に夜間掛けていた。それだけでかなり朝のエンジンスタートは楽だったらしい。そんな記憶があって、私は今でも冬に出先でパークするときは、できるだけフロントが南向き(あるいは北向きにならない)ような駐車位置を選んでしまう。
 さて、セドリックに話を戻すと、子供心に、ヤカンの水とエンジンの関係は、何かの古いフィルムで見たのを覚えていたと思うのだが、ラジエターからもうもうと湯気を吹き出してドライバーは大慌て、オーバーヒート・エンコしているクラシックカーのイメージだった。当時ピカピカの新車だったセドリックが、すわ!エンコ、オンボロクルマになってしまったか! と初めてヤカン&セドリックの光景を目の当たりにしたときに大騒ぎしていた、ような記憶もある。
 ようやくエンジンがかかって、キャブが落ちつきチョークが戻るまで、時間にして10分少々、父はコーヒーを飲んだり身支度したりしている。クルマは、暖気運転中だからエンジン音はかなり高い。が、それでウルサイと文句を言ってくるようなご近所ではなかった。なにしろ、クルマがある家は、ウチを含めて数件。ま、ウルサイけど冬の朝の風物詩のようだったのかもしれない。
(再掲載。初出は、NOUVELLES DU CHEVALIER JAN 9,2005 の投稿です)

|

« #CAR 想いでの車〜セドリック02 | Main | #CAR 想いでの車〜セドリック04 »

「CAR」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53535/2544504

Listed below are links to weblogs that reference #CAR 想いでの車〜セドリック03:

« #CAR 想いでの車〜セドリック02 | Main | #CAR 想いでの車〜セドリック04 »