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#CAR 想いでの車〜セドリック02

  ディテールの話が続く。初代セドリックで思い出すコトに、エンブレムの書体とデザインがある。時代が新しいセドリックのエンブレムは、「卯」のデフォルメみたいだが、初代は、○の中央を稲妻が縦に貫くようなデザインだった。
 このデザインが、じつはオペルのマークを90度回転したモノに似ていることを知ったのは、かなり長じてからで、とにかく子供の頃は実にカッコいいモノだと感じていたのを覚えている。確か金色で、フロントグリルの中央にデンと居座っていた。
 もうひとつ印象に残っているのは、フロントフェンダーとリヤトランクリッドに張り付いていた筆記体のバッチである。リヤトランクのは「Cedric」と書かれていたと思う。「Delux」が対になっていたような記憶もある。
 クルマの車名バッチは、大文字になったり小文字になったり、その時どき、デザイン上の理由などでコロコロ変わる。個人的には、どっちでもデザイン的によければイイと思っているが、筆記体の場合は小文字のほうが断然カッコいい。大文字で筆記体というのは、あまり見たことがない。その場合は花文字や創作ロゴになったりしている。
 そんなことは、どうでもいいので、とにかく「Cedric」のバッチが金属製(たぶんダイカストやアンチモニーなどの鋳物系であった)なのが、子供心にすばらしい宝物のように思えた。ヘッドのセドリックのエンブレムよりも上物だった。次に上物だったのはボンネット先端に付いていた2本のアローである。ジャガーの豹、ベンツのスリーポインテッド、R/Rの女の人などに並ぶ、クルマの象徴が、ソレだった。
 今、思い返してみると、あのアローはいったい何を象徴していたものなのか、サッパリ解らない。単なるボンネットを引き締めるための飾りで、たいした意味なんかなかったんじゃないだろうか。
 現代では、あんな金属むきだしで、角が尖っている衣服の端を引っかけそうなバッチを付けることは許されない。でも、当時、私はしょっちゅう手でバッチを触っていたが、ケガなんかしなかった。このトランクに付いた金属の塊で重々バッチが、やはり鉄でできているクルマと子供の私の大きな接点だった。確認原器とでもいおうか。
 なにしろ、ほかの部分、たとえばタイヤホイールやドアノブ、ヘッドライトやグリルは、クルマが動いたときやエンジンがかかった時、音が出たりなんだかんだで、不測の事故とかオドロキと隣合わせにあったものだから、大人の目を盗んで、ちょいと触ってみる、なんてことができなかったのだ。少なくともバッチは、安全圏だった。
(再掲載。初出は NOUVELLES DU CHEVALIER NOV 26,2004 です)

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