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#CAR 想いでの車〜セドリック08

 初代、そのマイナーチェンジと乗り継いだセドリックだったが、わが家でのセドリックの歴史はそこで中断、以後父が所有することはなかった。

 理由は、ちょうど2代目・130が登場したオリンピックの翌年、都落ちせざるを得なかったわが家の経済的&大人の事情もあるし、何より「フローリングライン」のピニンファリーナデザインが父の好みに合わなかったからである。同様のことは、同じピニンファリーナデザインの410ブルーバードでも言えた。

 世間での評判も、フォードチックな2代目クラウン、「箱形」を守った3代目コロナ、同じく「箱形」の典型のような初代サニーなどに比べて、フローリングライン軍団は分が悪かったようである。さすがにテールフィンは時代遅れと映っていたから、初代クラウンよりは新しく見えたものの・・・。

 ただし、横一直線にまとめたクラウンのインパネよりも、メーターナセルを大きく独立させたコクピット風のセドリックのほうが、子供心にはより一枚上手の高級車には見えた。装備がソッけないタクシーほどその差は
明確に感じさせたものだ。
 
 タクシードライバーにとって、2代目どうしの評価はというと「パワー感ではクラウンのほうが上」「安定感ではセドリックのほうが上」ということだった。特に「クラウンはケツを振りやすい」という言葉が印象に残っている(もちろん、子供の私が訊いたのではなく、タクシー乗車時に父とドライバーが会話した、その記憶である)。ケツを振るとは、わだちや路面電車のレール上などでリヤタイヤが取られやすい、あるいは雨天でリヤが少しスリップしやすい、といった様な意味あいである。実際、クラウンは2代目で採用したX型フレームを3代目では標準的なラダーフレームに戻しているので、設計として欠点はあったのかもしれない。

 さて、その後父は130セドリックの最終型に乗る機会があり、もうひとつのウイークポイントを発見した。2代目の最終型は、オリジナルフロントグリルの3分割を一体ワイドグリルにし、リヤコンビネーションランプを横長に大型化。ルックスをプレジデントに似たアメリカンライクなものにチェンジしたモデルだ。ウイークポイントは、ブレーキがプアで制動距離が予測しているよりも延びてしまうこと。カックンではないので、初期のダイブが少なくジェントルな停止はできるもの、何度か怖い思いをしたと言う。

 ただし、誉めていた点もあった。それは、コラムに生えたウインカー&ライトレバースイッチで、ヘッドライト→スモールの切り替えが瞬時にできること。ヘッドライトオン時に、ウインカーレバーを向こう側に倒すだけで、ヘッドライトをオフ・スモールランプのみ点灯にできると言うのだ。ハイビームへの切り替えは手前に引くとスイッチがクリックされ点灯、もう一回クリックすればノーマルに戻ったそうだ。交差点で対向車ありの信号待ちのときなどに重宝したという。セドリックに限らず、他のクルマでも採用していただろうが、現在はほとんど見ない。

 初代セドリックのライトスイッチは、ダッシュから生えた2段式プルスイッチで、ハイ・ローの切り替えは、左足元の床に設置されたディマースイッチだったと思う。

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