« May 2007 | Main | September 2007 »

#CAR 想いでの車〜カローラ01

Photo初代カローラは、マイカー時代の幕開けの立役者として語り継がれている。

もう少しマニアックになると、それ以前にデビューしたサニーよりも100cc多い分で優位に立てたおかげで大衆車バトルの勝利を得たとか、年間販売台数連続第1位とか、すでにトヨタから出ていたパブリカとの比較とか、様々な伝説めいたものがカローラには付属する。

カローラがデビューした当時、子供心に印象として残っていることの第一位は、「カローラ=白いクルマが多い」ということだ。色で覚えていることでは、白の次に赤が多い、ということ。

その当時のカローラの設定色が何種類あったかは知らない。

10色も用意されていなかったと思う。

今のパールマイカとかツートンと同様に、当時のメタリックは特別色扱いのようなところがあって、たぶん塗料代も高いし工程も多くなるしで、大衆クラスのクルマではソリッドカラーがデフォルトだったのではないだろうか。

メタリックは割高になるくクルマも多かったと思う。

ともかく、カローラは、子供心にも印象に残るほど白が多かったのを覚えている。

「白いクラウン」と「白いカローラ」はほとんど時期を同じくして並ぶ。

話はそれるが、スカイライン(箱スカ)やブルーバード(510)は銀のイメージ、117クーペは赤、初代セリカは青竹色、といったボディカラーのトラウマがボクの中にはある。

話を戻して、もうひとつカローラで思い出すのが、初代デビューのころからレンタカーの普及が加速した、そんな思い出というか印象がある。

もちろん、レンタカーはカローラデビュー以前からあったし、それほど希少な存在でもなかった。

が、カローラ登場で加速した感がある。

今、そのことを改めて考えてみると、大人が4~5人乗れるそこそこのサイズ、少しロングドライブでも疲れず信頼性もある、走りに不満はないが燃費も悪くなく経済的、どんなシチュエーションでもこなせるセダンボディ、といった万能レンタカーに求められる要件を、国産車で高バランスで満たせたクルマの筆頭がカローラだったのではないか。

マツダファミリア、日産サニーもレンタカーとしての素養は高かっただろうが、借りる立場にしてみれば、ほんの少しでもデラックスなクルマにしたい……そこでカローラが伸びた、と想像する。

……レンタカーといえば、今も昔も無難な白かシルバーが圧倒的多数を占める。

そこで、カローラ=白=レンタカーもある。といった具合になり、意外に街で「わ」ナンバーのカローラを多く見させられ、「白いカローラ」が子供のボクに刷り込まれた要因のひとつになった、そう思える。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

#CAR 想いでの車〜ルーチェ・ロータリークーペ

196910_l    1960~70年代、国産各メーカーは、競って自社フルラインアップを敷き始めていたと思う。子供心にも、それは十分伝わってきた。

フルラインアップとはいっても、現代のように、メカニズム、ボディ形状、排気量をスキマなく揃えるのではなく、サイズや排気量、クラスでは大衆、中級、高級。ボディタイプはセダン、ワゴン、スポーツ。といったくらいで、ものすごくシンプルだった。

スポーツは、本格的なオープン2シーターか、ラグジュアリーな4シーター2ドアのどちらか、というのが大きな流れだったと思う。

クルマ好きな子供だったボクから見れば、前者はMGの国産版、後者はマスタングの国産版といったところが理想というか空想できる範囲というか……

ルーチェ・ロータリークーペは、さしずめ後者になる。

初代ルーチェセダンは路上でよく見たクルマだったが、クーペはほとんど見かけない1台だった

身近で乗っている人はいなかったし、ディーラー前にも置かれていることはほとんどなかった

しばらく、記憶から消えかけていたロータリークーペをそれなりに意識しだしたのは、もうすぐ免許を取って、自分のクルマを持つ現実性が増してきた10代後半になってからである

その理由は、高校までの通学途中にある中古車店の、かなりいい場所に白いルーチェ・ロータリークーペが置かれていたからだ

価格は、当時すでに新車から10年以上経ていたにもかかわらず、けっこうな値段が付けられていた

ただし、同時期の2000GTや117クーペ、そのころで1個前のクラウンHTやセドリックHT、あるいはセリカなどよりは安かった。6年落ちのコロナHTとほぼ同等くらいだったように記憶する

復活したコスモよりも、デザイン的にスッキリとしたイタリアンテイスト、117クーペよりも広そうだし室内は明るそうなので、乗ってみてもいいかもしれない、という感触はあった

程度は、外から見る限り、年数ほど痛んではいないが、極上でもない

普通、中古車は徐々に表示価格が下がっていくケースが多いが、そのクーペは高校へ通う3年間、一度も値段を書き換えられることがなかった。さらに、1度も動かされた形跡もなく、ずっと自分の居場所を他車にゆずることもなかった

4年目、中古車店が店じまいするとともに、そのクーペの姿も消えた


その少し後で、知り合いから出始めのロータリーエンジンはメンテが大変で、ロータリークーペは手入れも難しく、もしかしたらパーツ欠品がけっこうあるかもしれない、と教えられた

結局、買うことはなかったものの、その話を聞いて複雑な思いになった

| | Comments (0) | TrackBack (0)

#CAR 想いでの車〜コルト1000

Colt1500_sedan_01
先ごろ、三菱車にギャランの名称が復活した。クルマのハードスペック的にはランサーの後継で、エボリューションモデルはランサーを名乗り、それ以外はギャランフォルティスと名乗る。

ギャランは以前から受け継がれてきた名前だが、フォルティスは新名称だ。

ギャランは、1969年に初代が登場する。思い出してみると、ギャランはじつに多くのサブネームとファミリーを形成したクルマだった。ギャラン∑、Λ、GTO、FTO、エテルナ……。

だいたい、初登場したときから、コルト・ギャランだった。初代の時代からコルト・ギャランGTOはあったので、コルトが苗字、ギャランがミドルネーム、GTOがなまえだろうか。いつしか、ミドルネームのギャランだけになり、ついにGTOやFTOはなまえだけのモデルになる。

なんだか、人の呼び方が、苗字のナントカさんから少ししたしくなってなまえで呼ばれ、最後はニックネームだけになってしまった(少し違うか?9)ようでもある。

その、苗字たるギャランが復活した(家名のコルトはずいぶん前に復活している)。何かワゴンなどのファミリーが増えれば、ギャランナントカになることもあるのだろうか? 今はワカラナイ

いずれにしても、サニーが消滅し、コロナプレミオがいつしかプレミオだけになり、カローラもカローラアクシオとなって次の世代はカローラが取られそうという時代に、懐かしい名称の復活劇である

ギャランのことをコルト・ギャランから知っているボクのような世代は、どうしてもコルト・ギャラン・フォルティス、と呼んでしまいそうだ。そのほうが、セダンの正統的、継承派らしい気がする。

さて、コルト・ギャランの前の三菱セダンは、当然、コルトの呼び名だった。しかもコルトの後にエンジン排気量そのままを付けるとだけいうシンプルなやりかた

エンジン排気量がすぐわかったのはいいが、じつはデザイン違いのボディが数種類あって、実際のところ相当詳しい人でないと見分けは難しかった

しかも、写真に揚げたボディは1000、1100、1500があって、その下にデザイン違いの800と1000、間に挟まるような同じくデザイン違いの1200などがあって、複雑だ。兄弟で、生まれ年は異なるが、大学の回生は同じみたいな……

複雑な話は、このくらいまで

ボクの友人の父が、コルト1000を新車で買い、都合10年近く乗っていた

友人の父は、昭和ヒトケタ生まれ。戦地へは行かなかったものの、子供時代に「エンジンの三菱」をゼロ戦からダイレクトに影響を受けてしまった世代である

ちなみに少し年下になるボクの父は、エンジン単体が特に光る三菱よりも、クルマそのもののほうが重要で「オースティンの堅牢さ」の日産や「国産品質信頼性のトヨタ」が勝つ。ホンの数歳違うとこうも違うらしい

それはともかく、友人の父の自慢は、やはりエンジンだった

4気筒OHVだが、格段に静か。車内にエンジン騒音が進入してこない、かえってマニュアルミッションのギア音が目立つくらい、というのが自慢だった

確かに、エンジンは静かだった。というよりも、ボディ剛性の高さが、エンジンの振動や共鳴をキャンセルしている。そんな印象だった。

デボネアをふた周りくらい小さくリ・デザインしたようなスタイリングは、そのまま鉄板が厚そうな印象も与える。とくに、フロア周りは中央にセンタートンネルがドンと張り出し、しかも、センターコンソールがなく全面カーペット貼り。乗っても、いかにも丈夫そうなクルマだった

年に数千キロしか走らず、手入れも万全だったことも、好印象につながったのかもしれない

が、一方でソフィスティケーテッドさには少し欠けていた。全体に、荒っぽいところや手を抜いたところ、安っぽいところはないのだが、ゼイタクヒンの演出は不足ぎみだったと覚えている

三菱車が、大メーカーにはない、ちょっと欧風のこじゃれた演出を取り入れたのは、コルト・ギャランを経て数年後、初代ミラージュあたりからである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« May 2007 | Main | September 2007 »