« #CAR 想いでの車〜ローレル04 | Main | #CAR 想いでの車〜スバル360 »

#CAR 想いでの車〜コンパーノ・スパイダー

Daihatsu_3コンパーノはダイハツが初めて本格的に手がけた普通乗用車/バンだ。

63~69年まで、一代限りで、後継はパブリカOEMのコンソルテとなってしまった。

デザインはイタリアのビニヤーレがバンを担当。

それをベースにセダン、スパイダーをダイハツが開発した、ということになっている。

スパイダーはコンパーノシリーズの殿で、2ドアセダンをドロップヘッドにしたような成り立ちの4シーターオープンだった。

だから、フロントウインドも高く、寝かされてもいないが、もともとコンパーノのボンネットは傾斜角があり、左右フェンダーラインもハッキリとしていたから、デザイン的には不自然さはなかった。

ちなみに、メーカーはコンパーノ・スパイーダーをスポーツカーとはうたっていない。

一方で、コンパーノ以外で、当時の国産メーカーでスポーツカーあるいはスペシャルティではなくセダンをドロップヘッドしたオープンを市販化したところはほとんどなかった気がする。

ダイハツは、このコンパーノスパイダー以外にもリーザ・スパイダーを作ったりコペンを作ったり、ホントに昔から希少で職人気質を大事に持ち続ける面白いメーカーだなぁ、と思う。

さて、コンパーノスパイダーは、やはり、当時も街で見かけることが少ないクルマだった。

そのコンパーノをボクが小学校低学年のときの友人の家で購入した。

けっこうリッチだった友人の家では、免許取得したばかりの奥様(友人の母)用のクルマとして買った。

女性で運転免許を持っていることは多くなく、しかも奥様専用車を取得して直後に買うというのも少ないご時勢の時代だ。

しかも、しかも出たばかりの真っ赤なオープン。

実情は、友人の家がダイハツと取引のある会社を営んでいたことが大きな理由、スパイダーを選んだのは、ダイハツでいちばん高価なクルマを購入するという条件もあったらしいが……真実は、子供だったボクにはよくわからない。

買ったはいいが、奥様が楽しんで乗ったのは初めのうちだけで、雨の日はホロによって視界は悪化するはガラスは曇るは、MTだから運転がメンドウだは、けっこう乗り心地は固いは、などなど理由をつけて、徐々に乗らなくなってしまった、ともあとから聞いた。

とくに、ホロ骨のツクリがイマイチで、クローズのセッティングがスムーズに行かないことが多く、また、きちんとかけたとしても、クルマがショックを受けたときの軋み音がひどかった、とも聞いた記憶がある。

きしみ音の原因がホロ骨そのものなのか、ドロップヘッドしたボディの剛性不足からなのか、ボクにはわからない。

どっちにしても、ホロ骨は友人の父の会社で、全面的にワンオフで作り直した、というような話も記憶に残っている。

ボクは数回、奥様運転のリヤシートに乗せてもらったことがある。

近距離のこともあったし、友人の家から1時間ほどかけて大阪中心部まで出かけたこともあった。

セダンよりも200ccアップの1000ccエンジンを与えられたスパイーダーは、奥様のクラッチワークとの相互作用でかなりの瞬発力を見せた。

うる覚えだが、スピードメーターは最高が160キロ/hまで書かれていたかと思う。

カタログデータでは、スパイダーの最高速は145/hだ。

友人は、

「140しか出ないのに160と書かれているのは、メーターには誤差があってたいがいは1割ほど多く出る。140の1割り増しやから約160ほどやろ、それでやねん。160や~! と喜んでも実際は140や。国産車はみんなそないな仕組みになってるねん」

阪神高速が1号環状線が開通し、名神高速が全通に向けて突貫工事を進めていた時代だ。

誤差の真偽も、実速140だがメーターは160を示すかどうか、父に試してほしいと頼みようにも無理なことだった。(後年にメーター誤差はホントにあるんだと知る)

ほかにもその友人からは、クルマに関して多くのことを教わった。

ボクにとって、友人と付き合いのあった3年間はクルマ第2の夜明け時代、ともいえる。

さて、話を戻して、奥様の運転でスパイダーに乗せてもらったときの大半は、オープンの状態だ。

オープンのままでも、大阪中心部では管理人やポーターがいるモータープールにクルマを預けるので、ホロは開けたままでも安心していられたようだ。

インプレッションとしては、やはり、乗り心地が固く、騒音が大きかったのを覚えている。

騒音はクルマのメカニズムからのものではなく、風きり音や周囲の町の音。

当時は、大型トラックが所狭しと並ぶ中を這いずり回るように走る、なんていうことがほとんどないほど道は空いていたが、やはり、周りを走るクルマの音が気になった。

「サイドウインドを上げると、少し静かになる」

といって、奥様と助手席に乗る友人はウインドを上げたが、リヤシートには何の影響もなかった。

リヤシートとはいえ、上空を見渡せ、体の半分以上が露出するオープンならではの乗車感覚は、特別だった。

フロントと異なって、体の向きや姿勢をある程度自分の思いどおりに変えられるリヤシートで、ボクは、公園の池などに浮かぶ手漕ぎボートに乗っているのと同じような感覚を味わった。

ただし、オープンはドライバーズでもパッセンジャーズでも、フロントに乗るべきモノだな、と深く子供心に刻んだ。


|

« #CAR 想いでの車〜ローレル04 | Main | #CAR 想いでの車〜スバル360 »

「CAR」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53535/16446124

Listed below are links to weblogs that reference #CAR 想いでの車〜コンパーノ・スパイダー:

« #CAR 想いでの車〜ローレル04 | Main | #CAR 想いでの車〜スバル360 »