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#CAR 想いでの車〜スバル1000

1000スバル1000は、当時のボクの周囲の大人たちも一目置くクルマだったようだ。

FFで広い室内、軽量ボディ、スバル360が築いた信頼性の継承などなど。

しかし、我が家では、簡素なルックスと1000ccのパワーがネックとなってマイカー候補へは上がらなかった。

子供だったボクの目には、スバル1000にはヨーロッパ車と共通する合理性があるように見えた。

当時、少しずつ生産国や地域ごとのクルマ作りの違いを実車や書物から知識として蓄えつつあった時期のことだ。

FFはプロペラシャフトが不要な分FRに比べて室内が広くなる、ヨーロッパ車はボディに余計なデコレーションをしない、室内ばかりでなくトランクやユーティリティも広くする合理性がヨーロッパ車の特徴、実用自家用車には過大な排気量のエンジンは不要、といったボクの聞き知るかじり、読みかじりのヨーロッパ小型車のキャラクターとスバル1000の内容はかなり合致していたのだ。

転校してきた友人の家がスバル1000のオーナーだった。ボクの友人のなかで、それまでスバル1000を乗っている家はなかった。第1号。前期か後期かはあまりよく覚えていない。ボディは、よくある明るいシルバーメタリックか白だったと記憶する。

はたして、彼の父君がボクに自慢するスバル1000の美点のほとんどが、ボクの期待通りだった。なかでも、父母と中学生の姉、小学校高学年の友人の4人乗車でも狭苦しくないことが「売り」だった。続いて燃費。さらに、エキパイがサイドシル内を貫通している合理性。

欠点はというと、「1人で乗っているときはけっこう速いけど。4人乗るとちょっとねぇ」というパワー感不足、そして夏場はオーバーヒートする兆候があること。

1度だけ、町内を中心にリヤシートに乗せてもらったことがある。

覚えている感想は、ノイジーだったこと。ボディシェルの剛性が低かったからだろうか、室内にエンジンノイズやロードノイズがエコーし続けていた。

内装やシートは、ややチープな印象だった。気になっていたトランクも開けて見せてもらった。ガランとした印象で確かに広いが、むき出しの鉄板やリブは大事な荷物をしまう場所としては頼りなさそうに思えた。

クルマと合理性の融合は、数字や幾何学上の豊かさ、ムダを省くこと。もっとストレートに言えば、ひとつの目的に徹底すること、というヘンな哲学を、そのときスバル1000から得た(後年、心変わりするが)

それまでに知りえていた数少ないクルマによる自分自身のクルマ階級のなかで、スバル1000はサニーとカローラの中間あたりに位置した。

スバル1000はマイチェンして1300が追加され顔つきが前期のフォードコルチナふうの真ん丸いヘッドライトがアクセントのシンプルなものから、つり目でサイドマーカーがやたら目立つイカツイ顔つきへと変わった。

その時点でスバル1000の合理性的なイメージは大きく失われた、とボクは感じゾッキなクルマへと評価が急落する。

しばらくして友人の父親はクルマを買い換えた。2代目カローラ(20)の後期型、格子グリルでサイドフラッシャー周辺も格子デザインが採用されたデザインだ。

実用性では意味のないデザイン処理だが、格子グリルの連続という様式美に、どこかヨーロッパのニオイを感じさせた。

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